痔瘻Lab

痔瘻と下痢、ストレスとの関係、胃腸の不調について考えてみます。

痔瘻の手術(麻酔編)

過去の事を書く前に、痔瘻の手術に不安を持っている方のため(もちろん、私も不安でした)に手術の事を先に書きたいと思います。まずは麻酔編です。

 

全身麻酔などで行う病院もあるようですが、私の場合、手術は腰椎麻酔で行いました。

何度か他の病気でも腰椎麻酔は受けていますが、今回は今までより麻酔の量が少ないのか、足先などは自由に動く程度の麻酔でした(私は麻酔後の副作用で頭痛が起きる事が多かったため、事前に担当医に相談をしていたからかもしれません)。

腰椎麻酔とは背中の脊髄部分に針を入れ薬を注入します。針を入れる際、「チクッ」とした痛みが走り、その後、薬をゆっくり注入している間も痛みが継続します。痛みの程度は、例えると「弁慶の泣き所をぶつけてしばらくうずくまる様な感じ」で時間にして5秒くらいでしょうか。手術の内容により、これを数回繰り返した事がありましたが、今回は1回のみでした。麻酔後は、もちろん施術の痛みはありません(触っている感覚はあります)。施術は俯せの状態で受けましたが、この姿勢によっては麻酔をした背中部分が痛い事がありました。しかし、意識があるので痛い場合には看護師に「痛い」という意思表示ができるので、遠慮なく意思表示をして良いと思います。

 

ところで、手術の麻酔でこんな事を思う方も多いのではないかと思います。

「怖いので全身麻酔でやってほしい」。

確かに全身麻酔であれば、眠りながら気が付くと手術が終わっているから怖い思いをしなくて済む! という考えが浮かびます。私もそう思っていた時期があります。しかし私の経験上、避けられるのであれば全身麻酔は避けたいです。

全身麻酔は強制的に意識を失わせるわけです(これだけでもちょっと怖い)。また自力での呼吸が弱くなるため、ほとんどの場合に人工呼吸器も付けます(付けない場合もあるそうです)。そして麻酔から覚めて人工呼吸器を外し自発呼吸に切り替える際、一瞬とても苦しく死ぬんじゃないかと思いました。意識が戻ったあとは凍るほど寒いし、自力で尿もできないのでカテーテルという導尿の管も入れます(腰椎麻酔でもカテーテルを入れる場合があります)この管を抜く際、女性はそうでもないという話をききましたが、「男性は痛いです!」。私も前回の手術ではカテーテルを入れたので、抜く瞬間と、抜いた後はしばらく血尿がでて尿道が痛いです。個人差と看護師の腕? もあるとは思いますが、経験したくない痛みです(涙)

 

以上の事から、全身麻酔がどうしても必要な手術以外は腰椎麻酔の方がはるかに楽で安心できると私自身は思います。どちらも麻酔が効けば、術中の痛みはありません。安心して手術を受けていいと思います。

 

ちなみに全身麻酔は、その病院に麻酔科がないと受けることができないようです。ネットで痔瘻手術の情報を検索してみると、多くの肛門科専門病院は麻酔科がないので腰椎麻酔で行い、比較的大きな総合病院では麻酔科があるので全身麻酔を行う場合があるように思いました。従って、どうしても怖いので全身麻酔でやって欲しいと思う方は、大きな総合病院へ診察、相談へに行くといいのかもしれません。

怖いからという理由だけで全身麻酔を行う病院もどうかとは思いますが……。